大人敏感肌の花粉症対策
花粉症の方は、近年2人に1人とも言われるほど多くの方が悩まされています。
2024年の春は、昨年より花粉飛散数は少ない見通しのようですが、暖冬の影響で花粉の時期が早まってきています。
スギやヒノキの花粉飛散量は2月~4月がピークになりますので注意が必要です。
1.花粉により敏感肌になってしまった時の対処法
花粉症の70%はスギ花粉です。
戦後荒れた土地の復活のためスギ、ヒノキ造林が積極的に行われそれが成長し、花粉飛散量が上昇しました。
スギが少ない北海道では、スギ花粉飛散は極めて少なく、花粉がない沖縄にはスギが全くありません。
関東・東海地方では、スギ林密度も増加傾向にあり花粉症の患者さんが多いようです。
①花粉症により肌が敏感肌になる原因
季節の変わり目や、花粉の飛散量が増えることで、乾燥やカサつき、かゆみなどで敏感肌、ゆらぎ肌に悩む方が増えてきます。
スギ花粉のシーズンの2月~4月は、空気が乾燥し角質層の水分不足により、皮膚のバリア機能が低下して乾燥しやすく、肌荒れを起こしやすい季節です。
バリア機能が低下した肌は花粉も刺激になり、花粉が肌に付着することで免疫システムが働き、アレルギー反応が起こりやすくなります。
鼻をかむときのティッシュによる摩擦も肌のバリア機能の低下を招きます。
②花粉症により肌が敏感肌になってしまった時の対処法
早めに敏感肌用のスキンケアに切り替え、肌のバリア機能を低下させないことが重要です。
かゆみがある場合でも、肌をかかないように注意しましょう。
花粉が肌に侵入するのを防ぐためには、肌のうるおいを保つヒアルロン酸配合の化粧水や乳液、クリームを使用して保湿するのがいいでしょう。
・肌が弱い人は「ヒアルロン酸」配合スキンケアで保湿
ヒアルロン酸は水分を抱え込む効果が高く、肌のうるおいを保ちます。
入浴後や洗顔後は化粧水・乳液の保湿で肌に水分をたくさん浸透させることが大切です。
特にヒアルロン酸やグリセリンなどの高保湿成分が入っているスキンケアアイテムを使用し、肌のうるおいを保ちましょう。
バリア機能を正常に戻すことが期待され、花粉症の時期に肌荒れを防ぐことができます。
・花粉症のセルフケア
外出時には、花粉ブロックのスプレーなどで肌を守りましょう。
できるだけ花粉が肌に付かないように、マスク・メガネ・帽子を活用することでアレルゲンの侵入を大きく防ぐことができます。
肌に付いた花粉やホコリなどは肌に刺激になり炎症をおこしやすくなっているので、早めに洗顔するといいでしょう。
洗顔料はしっかり泡立てて、洗い残しに注意して優しくタオルで拭き取ってください。
2.花粉で肌荒れが気になる時のメイク方法
花粉の影響で肌荒れによりメイクがのらなかったり、マスクで化粧が崩れるため化粧をしたくない方も多いのではないでしょうか。
・ベースメイク
花粉の時期はメイクをした方が外的刺激から肌を守る役割があるので、花粉が素肌に付かないためにもベースメイクで肌を守りましょう。
肌が敏感になっているので肌にやさしいタイプのアイテムがいいでしょう。
低刺激のファンデーションや肌を保護するBBクリームなどは、肌への負担が軽減されます。
ベースメイクは薄めに仕上げるほうがいいでしょう。
肌を刺激しないようにやさしく塗ることも大切です。
・アイメイク
花粉で目がかゆくなったり、涙がでたり目をこすったりアイメイクが落ちてしまうこともあります。
敏感肌の方は、「フィルムタイプ」のマスカラですと、アイメイクを落とすためのリムーバーの負担が軽減されます。
フィルムタイプは、冷たい水や汗では落ちませんが、40度以上のお湯で落とすことができます。
そのため、アイメイク専用リムーバーが不要なのでクレンジング時の負担がほとんどかからなくなります。
3.花粉による肌荒れを悪化させない方法
スキンケアで十分なうるおいを与え、バリア機能の回復が大切です。
花粉で肌が弱った状態の時は、普段使用しているスキンケアアイテムやメイクアイテムが肌に刺激を与えてしまう場合もあります。
花粉で肌荒れの症状が現れたときには、肌にやさしいシンプルなスキンケア・メイクがいいでしょう。
肌荒れを悪化させないためにも「こすらない、かゆくても肌をかかない」ことが大切です。
化粧水や乳液は手のひらに広げ、両手で肌を押さえるようにしてなじませてあげるといいでしょう。
4.その他
花粉飛散の多い時は
・窓の開放を控える
・洗濯物は部屋干しにして乾燥機を利用して乾かす
・空気清浄機を活用する
などして花粉を室内に取り込まない工夫をしましょう。
また、外出時にはマスクで肌を守りましょう。