隠れた浸透サポート成分 テトラヒドロピペリン(コスモペリン)とは?
黒胡椒もしくは長胡椒から抽出される経皮吸収促進剤で、化粧品素材として使用されています。
化粧品やスキンケア製品に含まれる際に期待される効果はどのようなものがあるのでしょうか?
美容成分としての働き
- 成分浸透の促進
皮膚の最も外側に存在している表皮は水分の保持や感染からのバリアとして機能しています。
この表皮の角層に存在している細胞間脂質は、水に馴染みやすい親水基と油と馴染みやすい親油基の両方が何層にも重なったラメラ構造をとり、強力なバリア機能と水分保持機能を果たしています。
ここにテトラヒドロピペリンを使用すると、密に並ばれたラメラ構造は一時的に緩まり、または拡張することで隙間が生まれます。
この隙間へ入り込むことが可能になるため、他の美容成分の角層への浸透が補われ、最大限に効果を引き出す作用が導かれると期待されています。
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抗炎症作用
赤みや腫れを軽減し、肌の炎症を鎮めます。
- 抗菌作用
細菌などの繁殖を抑制し、肌の清潔を保ちます
- 皮膚表面の円滑化
・角層の軟化
→古い角層を除去する作用によりターンオーバーを整える
・皮膚の血行促進
→黒胡椒由来のため局所的に皮膚に刺激を与えることができ、その刺激により血行が促進され、肌の新陳代謝も活性化されます。
これにより次なる健康な肌細胞を生み出していきます。
・水分保持機能の向上
→皮膚の水分保持機能を向上する作用があるとの報告もあることから、皮膚の潤いが保たれ、しっとりもっちりした肌質の維持・改善
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立毛筋の機能低下を改善する作用
毛穴の収縮を担う立毛筋の機能をケアすることで、筋力低下を抑制させるため毛穴は引き締まり、毛穴を目立たせず、凸凹のない滑らかなハリのある肌に整えていきます。
コスモぺリンとは?
1. テトラヒドロピペリンを98.5%以上含有している
2. 有効成分と一緒に肌に使うことで、有効成分の肌の角質層への浸透率を高める働きがある
角質層への浸透率向上のための「サポート素材」、「一緒に配合するだけで角質層への浸透率が高まる」というコンセプトとして商品名としては「コスモペリン®」などがあります。
コスモぺリンで叶える より深く浸透*
スキンケアでは角質層への浸透率をUPさせる為にビタミンCと一緒に配合されている成分です。
テトラヒドロピペリンは化粧品やスキンケア製品の成分としては幅広く使用されており、成分リストをみると意外と配合されていることが多いですが、知名度はまだまだ低い成分です。
意外にも縁の下の力持ち的な働きをしてくれる成分なので覚えておいても面白いでしょう。
*角質層まで